【医学部学士編入】大阪大学・化学


昨日の物理に続き、今回は化学について書きます。


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化学の大まかな傾向


対策に当たり、まず化学科目の大きな傾向を把握しておきます。


過去の問題はこちらの頒布会より閲覧してください。
hampukai.wordpress.com


物理と違って化学には芯のぶれない大きな傾向があります。どういうことかというと

①大問は4問構成で、前半の2問は理論化学、後半の2問が有機化学である

②小問の数は比較的少なく、時間が足りなくなることはほとんどない。ケアレスミスが命取りになる


という2点を自分は重要視します。そして、この有機化学が、大阪大学の受験に当たって一番のキーになることは間違いないでしょう。


2008年以降、理論二問+有機二問という構成が崩れたことは一度もありません。


この二分野を攻略するにあたりどうしようという話になりますが、自分のおすすめは


理論で20点、有機で40点


の配分です。


え、理論少なくないか?


と思われると思うのですが、自分がこれをお勧めするのは、有機の範囲はある参考書一冊で大阪大学で出題されうる全範囲をカバーすることができ、そこに自信をつければ大きな得点源にできるためです。


その参考書とは何なのかを含め、自分の勉強方法などを以下で説明します。

(注)自分は物理化学ともKALSの教材を用いて勉強したため、独学で勉強したいという方には参考にならない情報が多くなることを断っておきます。独学で勉強する場合には、頒布会の合格者アンケートから教材を探すのが良いと思います。

各分野の対策

理論分野


この理論分野は年によって出る箇所がまちまちであり、ヤマを張るのが非常に難しい分野です。そのため、頻出分野などがあるわけでもないのですが、勉強するのは大きく以下の範囲です。


①化学熱力学 ②化学結合 ③量子化学


①と②に関しては、KALSの教材が最も優秀な参考書になります。授業を聞き、ワークブックでの演習を繰り返すことで実力がつくはずです。


③に関しては、大阪大学の直前対策講座という、これまた河合塾KALSの講座を取ることで学ぶことができます。この直前講座には大阪大学の10年以上の過去問と解説が載っているため、取って損はないと思うのですが、金額もかなりします。ですからこの量子化学に関しては独学でも構わないと思います。その時は、頒布会からお勧めされている参考書を選んでください。

有機分野


理論分野も重要なのは間違いありませんが、最も力を入れるべきはこの有機分野です。この有機分野は、最終的には過去問を見たらほとんどの問題をスラスラと解けるまで洗練する必要があると考えます。


そのために、何が何でも次の参考書を買ってください。

そして、何度も何度も何度も何度も、ただこの本を繰り返してください。僕が言えるのはこれだけです。


KALSの教材にも有機化学の範囲はあるのですが、大阪大学を受験するという観点から言うなら、この有機化学演習という参考書はKALSの教材の完全上位互換です。問題量や反応の量まで、何から何まで参考書の方が勝っています。ので、KALSの教材や授業は、参考書を見て勉強したうえで分からなかったところの補助として用いるのがお勧めです。


全部で13章あり、有機の高校知識がある人なら、一章じっくりやっても二時間くらいのはずです。一か月で二週できれば十分でしょう。


何度も言いますが、ここに書いてある反応は指が勝手に動くくらいまで反復しましょう。定着する頃には、阪大の問題はスラスラ解けるようになります。


勉強計画


上に書いたこの二分野を、自分は以下のように勉強しました。


①初めの一か月(自分では4月に当たる)


KALSの教材を用いて、一通りすべての分野を学習しました。特に化学熱力学の分野では煩雑な式などが多く理解するのにかなり苦労しました。しかし過去問を見ても浸透圧公式の導出などが出題されていることもあり、おろそかには出来ないと思って何とかやりました。この一か月では物理をそっちのけにしましたが、そうして一日四時間ほど当てても、一か月かかりました。


この時自分は有機化学演習という参考書には出会っていなかったため、有機もKALSの教材を用いて勉強していました。後々これを後悔することになります。


②次の一か月(自分では5月に当たる)


この期間は物理と全く同じで、一度理解できれば、あとはひたすら問題演習に限ります。何度も何度も解いて、体にしみこませます。自分が扱った問題は、KALS教材の例題、KALS教材のワークブック、授業に付属している確認問題、の3つです。これだけでも膨大な問題量ですが、基本を染みこませて似た問題が出たら死んでも落とさないという気概で取り組みました。約1か月半で、このすべてを2周しました。


この一か月で、物化は見違えるほどにパワーアップしました。


③次の一か月(自分では6月にあたる)


さてこれで演習まで染みついたはずなので、いざと思って過去問を見たのですが、


全然解けませんでした。


この時の絶望感は今でも覚えています。有機化学はKALSで覚えた反応はほとんど出てこないし、やったことのない量子化学の分野には手が出ませんでした。しかし何が何でも対策しなければならないため、頒布会を読んで以下の対策をしました。


有機化学演習

これに限るという本を見つけたのが受験の三週間前でした。「一か月で二週~」なんて甘いことは言ってられません。一日6時間ほど使い、ただひたすら反応のみ書く日々が続きました。

また補足として、有機化学の演習はとにかく反応の途中経路まで何度も手で書いて覚えてください。結果を覚えているだけでは、応用の問題に太刀打ちできません。時間がかかっても、なぜそうなるのかまで丁寧に追うことを意識した方がよいと思います。

ⅱ直前講座

上にも書きましたが、なんだかんだこの講座が優秀で、有機こそ足りないものの、量子化学や他の化学分野の演習はこの講座で満足に学習できました。有機以外の分野においてはほとんど過去問演習のみで済ませ、分らない問題があっても、「有機で取れれば理論は甘めでも大丈夫」と割り切りました。


まとめ


まとめると、

①理論分野

ほとんどは、KALSの教材を繰り返すことで十分。ただ、量子化学に関しては直前講座がないとカバーしづらい。
物理と同じで、授業で理解してから問題反復で力をつける

有機分野

死ぬ気で「有機化学演習」を繰り返す。手がちぎれるまで反応を書く。この参考書は阪大受験において神の一冊。


となります。


自分はこれでなんとか52点を取りました(恐らく理論15点、有機37点とかだと思う)が、有機の範囲に気付くのがあと一週間遅かったらと思うとぞっとします。また、今年はNMRスペクトル分析の問題が出たのですが、これもKALSでは絶対に太刀打ちできない問題でした。


物理に比べれば「とにかく有機を落とさない」という分かりやすい目標ができるためやりやすいのではないかと思います。


とにかく、有機がカギです。頑張ってください。



おわり。