親が育てやすい子供は、気遣いがやめられない。

自分の将来に胸をはせることは多いですが、特にその中でも思うのが、


自分が親になったら??


というものです。大学生として過ごしている現在では全く想像できないところでもありますし、いま語るような分際でもないとは思うのですが、子供としては生活を過ごしてきたわけですから、どんな育て方をされたら嬉しかったかとかは、完全に主観ですけど何となく分かります。


今回は、「育てやすい子供」を親は喜んでよいのだろうか?という疑問を出発点に、「他人に気を遣うこと」を考えてみます。


周りの目が気になってしまう、そんな人たちにぜひ読んでほしい題材です。

育てやすい子供って?

ママ友の会話とかで例えば、


「おたくの息子さんはわがままも言わないで、育ちがいいんですね」


なんて言葉が発されたとき、なんとなく皮肉のようなイメージを抱いてしまうのは僕だけでしょうか??

ひねくれてるなんて言われればその通りなんですけど、でも自分が親になったとき、子供にはあまりわがままを封じさせたくありません。

自分が子供だった時、例えば小学生低学年くらいで想像してもらえればうれしいんですけど、欲望って色々ありませんでしたか?


絶対に、山ほどあるはずなんです。


勉強ばっかじゃなくてもっと外で遊びたい!!

もっとおもちゃを買ってほしい!!

ウルトラマンの図鑑をずっと読んでたい!


こんな単純なものだけでなくても、いっぱいいっぱい、あるはずなんです。ていうか、大人の我々でもそうですよね。出来ることなら仕事も学校も行きたくないし、ずっとゲームしてたいし、興味ないレポートなんて書きたくもありません。


でも、子供と我々で異なるのは、そうした欲望を我慢する動機です。


発売日のゲームの購入を我慢し、受験勉強をするのは、なぜですか?我々ならその答えは、

いい企業に行きたい

学歴を得たい


とかになるでしょうか。ある程度未来を見据えたうえでの選択になりますよね。それは、成功した同級生を見たからかどうか知りませんが、ある程度社会の仕組みとかどんな人が成功するのかとかをその目で見てきたからじゃないですか?


しかし、小さい子供に、それはないはずです。


10歳くらいの子供が、進学先や就きたい企業、社会で貢献したい分野を、様々なことをある程度知ったうえで有機的に判断していますか?

まさか、そんなはずはないですよね。だとしたら、上に書いたような


勉強ばっかじゃなくてもっと外で遊びたい!!

もっとおもちゃを買ってほしい!!

ウルトラマンの図鑑をずっと読んでたい!


とかこれらの欲望を彼らが抑えている理由は、


親に怒られるから


これよりほかには無いのです。自分の選択が将来どのような影響を与えるのかというような選択ではない以上、我慢が生じるならそれは必ず、周りの目を気にしての我慢なのです。


遊んでばっかだと先生に怒られる。

合わせておかないと周りのお友達に仲間に入れて貰えない。

親が大変そうだから、迷惑が言えない。


こんな風に、判断基準は他人に移っていることが多いと思います。
と、いうことは、本当に行き過ぎている表現となることは承知ですが、


育てやすい子供=判断基準を他人に置く子供


とも言えるんじゃないかってことです。

弱い船と、強い船の話。

しかしです、配慮はするなとかそんなことが言いたいわけでは当然ありません。周りの状況を見ずに成長できる人間なんていませんし、そんなものはただの自己中心的な人間です。ただその配慮の種類というものは一度考えてみてもいい題材でしょう。わかりやすいように船に例えて話してみます。


あなたは海の上で、作った船の上から釣りをしています。しかし、外壁などを紙で作ってしまったため、風や波の影響が大きすぎます。いかりを下ろそうにも、船体が軽すぎてうまくいきません。

こんな状況では、釣りに集中なんかできませんよね。風とか波にやられないかな、なんて言って、常に周りの環境に目を向けるよりほかにありません。そしてそれは、周りの環境に目を向けているように見えて、それはすべて自分が流されないための行動になってしまっています。


釣りに集中するには、船体を補強し、海底にいかりを下ろす、この作業が欠かせないはずです。いかりを下ろしていたって、「ここは俺の縄張りだ!」なんて言って自己中心的に釣りをしている人間だっていますが、そうではなく、いかりを下ろしたうえで、周りの人間とどう手を組んで漁業を進めるのか、とかを考えていかないといけません。


このような、前者ではなく後者のような気遣いができるように子供を導いてあげることが、親の使命ではないかと僕は考えてきました。

育てにくい子供にするために


その第一歩として、やはり「いかりを下ろさせてあげる」ことだけは欠かせないと思うんです。


生まれたときからいかりが下ろせている子供など存在しません。そして、自分はどこにいかりが下ろせるのか、そもそも自分はいかりを持っているのだろうかと、くよくよ悩む、それが青年期という時期ではありませんか?


だとしたら、まずはいろいろな水の上を経験させてあげること、そしていかりを下ろしてみたいと子供が思った場所でそれをやってみなよと後押ししてあげることこそが、何よりも大事な第一歩です。


たぶんそんな子供は、親からしたら迷惑なこともあるでしょう。「こんなとこでそれがしたいの?」とか、「まだめげずにやってるの?」とか、しかし、そうしたことも、子供にとっては人生の一歩目の大事な大事な役割実験なんです。かわいい子には旅をさせよ、とはよく言ったものです。「ずっとゲームしてたい」とか、明らかに望ましくない望みでも、はなからダメと諭すだけなのと、外で遊ぶのも楽しいよと教えてあげるのとではかなり違います。


ある程度成長し、親の指導を受けることが減った今の自分でも、育てにくい子供となる、ということはいまだに達成できない未知の課題でもあります。


強い船になるため、かくして自分も精進しないといけません。





おわり。