総合人間学部ってなんぞや?に答えます。

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さて、初めての試みですが、今回は大学紹介です。自分の所属している総合人間学部というものを、今回は紹介してみたいと思います。

というのも、「総合人間」ってなんやねんと、思われている方も多いのではないでしょうか?現に京大生ですら、あそこの学部は何なのやと、未知の場所みたいな立ち位置にすらなっているのです。


ちなみに、あのヒャダインさんは、京都大学総合人間学部のご出身です。(笑)(笑)

やった、後輩だあ!!(*^-^*)


ということで、まだ在籍してから間もない不束者ですが、もし受験を考えている方などの参考になるのならこれ以上の喜びはありません。

少しずつ紹介していきたいと思います!

総合人間学部って?



ぱっと聞いたところでは、例えば他大学でいうところの「人間科学部」みたいなところですか?みたいに言われることが多いです。


うーん、半分ほど正解です。


というのも、もちろんそれもやっているし、でもほかのこともいろいろやっているんです。これを説明するのには、総合人間学部の5学系を説明するのが最も手っ取り早いと思います。

総合人間学部の5学系


ひとまず、大学の学部に関しては公式のホームページがございますから、詳しくはこちらをご覧ください。

ただ大学のホームページというのは堅苦しい印象を受けるので、この記事ではホームページを見ずとも理解できるくらいに噛み砕いて説明しますよ!!


www.h.kyoto-u.ac.jp



人間環境学研究科というのは、いわゆる「人環(じんかん)」と呼ばれる、総合人間学部の大学院のことなのでひとまず置いておいて、その下、学部の構成というところに5つの学系が紹介されています。

人間をめぐる現代の複雑な状況は、人間について蓄積されたこれまでの叡智を踏まえ、人間についての根源的、総合的理解を緊急に進めることを、われわれに求めています。この要求に応えるため、思想、社会、文化といった多様な観点から、人間の総体的な把握がなされねばなりません。こうした観点から現代の人間の在り方を系統的に学ぶことによって、従来存在しなかった新しいタイプの人材を養成するため、人間科学系が設置されています。さらに、人間と機械の情報処理の問題を総合的に学ぶことは、焦眉の急務となっています。脳の機能の探求から、人間の認知、行動発現、言語機能の探求、さらにはその基礎をなす情報科学や数理科学にいたる広範な領域を深く学ぶため、認知情報学系が設置されています。

世界のグローバル化が進む状況のなかで、西洋ならびに近代主義と、非西洋ならびにその固有の文明を、多様かつ複眼的な視点から捉えることが要請されています。近代主義を主として社会科学や歴史文化研究の視点から分析し、いち早く近代化した日本の在り方を検討するとともに、東アジアとの比較を行うことによって新たな国際的な文明の理念を構築するため、国際文明学系が設置されています。また世界各地の固有の民族性や地域性、人間にとって基本的な居住の視角から各文明の特質を解明し、文明相互の交流を理解するため、文化環境学が設置されています。

自然を理解し、人間と自然の共生を保持するために、多様な自然現象を物理科学、物質科学、生物科学、地球科学的手法によって探求し、自然現象の構造や基本原理を明らかにする必要があります。自然科学の諸分野の基礎を学ぶとともに、自然と人間の共生関係を維持するための自然観・物質観念を養成するため、自然科学系が設置されています。

以上5学系から総合人間学部・総合人間学科が構成され、それらのダイナミックな連携のもとでの教育と研究をめざしています。

これでどうでしょう、大まかには把握することができたでしょうか?

そう、総合人間学部は文系の場所みたいに思われがちなのですが、理系科目も十分に取り揃えているのです。上の中だと、認知情報学系と、自然科学系がそれにあたります。それ以外は文系の学系という認識が正しいですね。


そしてこれらの学系に関し、それぞれ詳しい説明をしたいのはやまやまなのですが...

自分も一つの学系にしか所属していないうえに、やはりそこの雰囲気というものは飛び込んでみないとわからないという要素も大きいです。ブログ書いておいてこんなにも無責任でごめんなさい。(笑)


なので、上の説明でひとまず置いておいて、次は、この学系ってどのように決まるのか?に答えたいと思います。


学系ってどう決まる?


まず初めに申し上げると、2年生へとなる時点で決まります。

選考となる場合もあることは書かれていますが、基本的には、行きたい学系に行くことができると思って構わないでしょう。


そしてこの学系を決める際に、もっとも総合人間学部の良さというものが出てくると思います。ここが、総合人間学部の一押しポイントなんです!!

まず、こちらをご覧ください。


https://www.h.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2019/04/44ce8748d55c24fb55a0448d4371da94.pdf

これは、学部便覧といって、卒業するための必要単位数と種類、および各授業の説明などが載っているものです。

これに総合人間学部というものがすべて詰まっているので、詳しくは読んでもらえれば構わないのですが、特に注目していただきたいのがこちらです。

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そしてこれが卒業するまでの必要単位数なのですが、注目すべきがここ!!


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この自由科目が32単位と書かれていますよね。


こんな学部、ほかにはありません!!!



説明にもある通り、何でもいいんです。他学部の授業だって構いません。ちなみに、僕が留年せずに工学部から総合人間学部へと転学部できたのは、取得していた建築学科の専門科目の単位がこの自由科目に認められたからなんです。


どの学部でも大体は、1.2年生で一般教養の科目を取る必要がありますが、理系なら「自然科目群のなかから」とか、文系なら「人物社会群のなかから」などの制約が入るのが主なのに対し、本当に何でもいいんです!!!


つまり、これが何を表すのかというと、


1年生の時に好きな科目をいろいろなところで受けてみて、自分に合っていると感じたところに行ける


ということなんです。文系理系の幅を持ちながらここまで自由な選択が効く学部というのは他にはあまり類を見ないと思います。

でもこれ、どこかで見たことありませんか???


そう、東京大学進振りです。


東大ではすべての生徒を対象に、3年生進級時に学部が振り分けられますが、それに似たものだと思います。こちらはその規模を縮小し、振り分けに成績が関係しないって感じですね。



主な学年ごとによる進み具合というのは、こちらのコースツリーというものを見てもらえばわかりやすいでしょう。
(自分の所属する人間科学系のものですが、5学系全てのものが便覧に乗っていますよ!)

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自分も、第二外国語には少し苦労しましたが、でもそれを除けば、すべて自分のしたいことができると思ってもらって差し支えありません。


どうでしょう、いい学部じゃありませんか?


総合人間学部、通説あれこれ

ここまで読んでもらって、もし少しでもこの学部が魅力的に感じてもらえたのであれば、とてもうれしいのですが、しかしあらゆる事象には欠点というものも存在します。すこしそちらについても触れさせてほしいと思います。

専門性に欠ける場合がある


たとえば、専門を物理にしたいと思い、自然科学系を選んだとしましょう。しかし、物理だけというのであれば理学部のほうが環境が断然整っている、ということは全然あり得るということです。

あくまで総合人間学部のよさは、選考を迷う猶予の時間が与えられていることと、文理並行して学習する時間が与えられていることであり、一つの科目を専攻する際にベストな環境であるとは言い難いことがあることは頭に入れておいてほしいです。

就活に弱い


聞いたことがあるだけで、そもそも僕はこれを信じてすらいません。したいことをしてきただけなのに就職に難があるといわれても知りません。


総人に騙されるな!!!!

以上で、書きたかったことは大体終わりです。

ただ一つ付け加えると、総合人間学部の周りからの評価というものは著しく低いです。

上にも書いたように、


就活で総人は弱い

総人はやりたいことがない奴の集まりである

楽過ぎてせこい


などなど、散々な言われようです。理系が文系を馬鹿にするのと同じような構図に見えます。ただ、それはどっちかというと、歴史的背景よりしょうがないのです。


例えば工学部では、しっかりとあらかじめ決められていた授業及びそのスケジュールに従ってカリキュラムが組まれます。この授業をとれなかったら進級できないなんてケースもざらです。

でもそれは、戦時から、いかに敵国に勝つために精密性格な武器を作らせるかという考えの名残でもあるわけです。

その時代には多様性なんてものよりかは、一つのものをいかに正確にミスなく作り上げるかのほうがダントツに重要でした。だとすれば、それを学ぶ生徒も当然厳しく管理されるべきでした。


しかし今は、もっと多様性というものを大事にしてもいいはずだと僕は考えています。


周りから掃きだめだと思われているような場所でも、僕はそこに誇りをもって通っています。


周りの目に騙されずに、自分の道を楽しむ、そうした場所のうちのひとつとして、総合人間学部を紹介できれば、僕は本望です。





おわり。