数学ができない人が、やっていない思考法。

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今までの記事は、大学での勉強や大学にて考えたことなど、今視点での物語が多いのですが、過去を振り返ってきた時、今の自分に至るまで「学習環境」というものは自分の構成要素の多くを占めているものだと感じます。そして、その「学習環境」というのは、即ち受験勉強であると言っても過言ではありません。学校にしろ予備校にしろ、自分に色々と教えてきてくださった環境が恵まれていたということには最も感謝を注ぐべきものであり、そして、それを少しでも還元できる方法があるのならと思い、これからは、高校生くらいの学生視点での記事も書いてみたいと思いました。


今日は、自分が一番得意であった、数学の話です。

数学は、楽しいですか?


数学というものをどれくらい皆さんは楽しんでいるのでしょうか(楽しんできたのでしょうか)。僕は数学に対しては、めっぽう楽しいと言う感想を抱いてきたことしかなく、特に小学校での算数は1番楽しかったです。もし楽しくないという人がいた時、その理由には様々なものがあるとは思うのですが、原因のひとつに、青チャートの分厚さがあるような気がします。

青チャート


数学の最も著名な参考書、それが青チャートでしょう。好き嫌いは分かれる気がしますが、この参考書は優れているところが多いのではないでしょうか。読んだのははるか3年ほど前で覚えてはいないのであまり詳しくは書けませんが、基本から応用までの様々な問題が揃っています。そこまでは良いのですが、問題なのは、


解答が完璧すぎる


というところにあります。

数学は間違いを共感して貰えない


上に書いたのは、青チャートに限った話ではありません。数学の参考書であればほぼ全てのものがそうでしょう。数学は解答が完璧すぎるのです。青チャートをぽんと与えられた時、脳は次のように錯覚してしまいます。


この解答を全て自分もできるようにならないといけない!!!!!


この時、学生の頭は、問題を問われた地点から答えを出せるまでの地点までが、1本の直線となって意識づけられています。

しかし、どんなに数学のできる人間でさえ、答えを直線で出せる人間は一人もいないということをまずは受容することです。

どんな人の頭も、正解にたどり着くまでは、

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ではなく、


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なのです。1歩目が目標地点と真逆に向いていることなんてざらにあるわけです。しかしこの真逆に向いた足を、肯定してくれる場というものが、数学の環境においては少ないんですよね。

旅行に例えてみる


この話を、日本に置き換えて少し話してみます。

東京にいるあなたは、京都に行け、という命令を下されました。さて、どうしますか?


A君は、1歩目は関西の方向へと向いていましたが、徒歩で行くという地道な手段を選んでしまいました。

B君は、新幹線を使うという手段を選ぶところまでは正解でしたが、間違って東北新幹線に乗ってしまいました。


しかし途中で、これでは京都に着かないということに気がつくでしょう。A君は時間がかかりすぎることに焦りを感じるでしょうし、B君はなんか寒くなってきたことで北に向かってしまっていることに気づきます。


でも、それでよいのです。



このままだと時間がかかるので、乗り物に乗ればいいだろうか

一度東京駅へ戻って乗り場を確認しようか

そうした試行錯誤のもと、正しい東海道新幹線に乗れるのです。


間違えた方が数学は楽しくなる

日本の多くの教師、教科書は、初めから東海道新幹線の京都方面の切符を予め生徒に与えてしまっているのです。生徒は東海道新幹線の切符だけは覚えることはできるかもしれませんが、では福岡から岡山まで行けと言われた時、もうお手上げです。どうしたら良いか分かりません。福岡から岡山まで新幹線で行ける人間は、徒歩や違う交通手段のミスをした人間だけです。だから世の先生達は、もっともっと間違えさせてあげるべきだし、その間違いをしっかり肯定してあげないといけないと僕は思います。

自分のフィールドで闘おう


センター試験のような形式だったら話は別ですが、論述式で数学の問題が与えられた時、

その紙の上は自分の演技舞台だ

と考えるように僕はしていました。自分はこのスタート地点から始めたしそこからこういうプロセスで考えていきました、という、自分の回答は出題者に対するお返事なのです。答案は自分を移すフィールドであり、そこで最高のパフォーマンスをしましょう。出題者が見たいのは完璧な解答ではなくて、そういうものであり、例えば白紙で出すなんてのは、無視に等しい行為なのです。


こういう意識が根付いてくれば、答案を書くのだってなるべく丁寧に行うのを心がけられるようになるでしょう。問題を出す人は、


解かせないために問題を出している

のではなく、

あなたの知っている交通手段の組み合わせを引き出す脳の力を問うています。


できなかったらできなかったら

「なるほど!じゃあ次は!」

これでいいのです。



もっともっと、数学を楽しんで、さらに言えば勉強がもっともっと楽しくなってくれればいいなぁ、と思います。




おわり。