メンタル考察

思わせ、名乗らせ、腐らせる

バイト先の常連さんに、絵を描いている人がいます。先日、本当に少しだけですが話をさせてもらいました。作品を生み出すことを生業としている人の話を聞く機会が今までの自分にはほとんどなかったので、貴重な経験でした。 京都のとある大学を出た後は筆のみ…

人としてどのように”腐るか”を我々は選択できる

僕は成長するということをあまり良いことだと捉えていない。 ここで言う成長とは、「何かを行うにあたりそのスキルが上昇すること」ではなく「人が歳を取ることで様々なことを知り、行動の可能域が増えること」という意味合いだ。つまり例えば、学校で社会の…

自分の意志はどこまで存在していますか?

酒が人を酔わせるのではなく、その人のもともとの本性を酒が暴くのだ、みたいな格言があります。 そして、それに感銘を受ける人がいます。そうだ、酒のせいにしないで自分を見つめなおせ、みたいに。 このように考えられる人を見たときに、羨ましい、と感じ…

多様性とはマイノリティを守るものではない

近くに発売した朝井リョウの『正欲』という著書があり、単行本であったため購入を断念したのだが、その冒頭文は公式スタッフのTwitterアカウントで公開されており、その文章に感銘を受けた。 『正欲』が刊行されました。公式サイトにて、本の帯に掲載された…

動物と無能は感情に抗えない

会話にならない人というのが世の中にはある程度いて、会話にならないということはすなわち意思疎通が不可能ということである。自分の思いを言語化するという段階を踏まずにそれが相手に伝わることはないので、この言語化の能力というのはまず真っ先に鍛える…

"できない"を伝えること

大学を卒業してから進路がないので、バイトは当然、生活に必須のライフラインとなる。これをなくせば破産の道が待っていて、生活保護まっしぐらだ。 そんなバイトで、かなり気がかりなことがあって、その問題が最近、ようやく解決された。 大学二年生から続…

人と付き合う、5%の法則

もし義務教育から「人間関係」を基準に成績が付けられていたら、僕は高校にすら進学できていないと思う。人と付き合う上で、何か重要なものが欠けているとも思う。しかし、人と一切の付き合いをしなくても良い人間はいない。だから、人間関係を構築するうえ…

殴りたくなるような過去に、死ねと言いたい

取り返しのつかないミス、というものがある。 他のミスは取り返しがつく、というのは少し表現が傲慢かもしれない。受験に失敗したとかを「取り返しのつかないミス」ということは少ないかもしれないが、現役で第一志望に合格という経験は一生できないから、こ…

心の不自由と、科学の自由

京都大学の総合人間学部に所属していると、主専攻に加えて副専攻の科目を履修しないといけない。つまり、論文などを書く題材と出来るような、自分が勉強したい分野に加えて、知見を広めておくという目的のために、自分の専門外の科目を学ばないといけないこ…

自死から「逃げる」という選択の解釈

逃げるのは弱いことという解釈は、以前に比べてどんどん減って言うだろうという気はする。いじめとかそういう類のものがニュースになってくるにつれて、それに対抗するのは精神論だなんて、大真面目に言う人は減ってきただろう。逃げていいという認識は、今…

言葉は性善説、人間は性悪説。

確か、精神分析の授業において、だったと思う。 エクリチュールとパロールという、書き言葉と話し言葉による二項対立が存在していた、みたいな話を聞いた。その授業は自分には難解で、内容はあまり理解できていないのだが、簡単に言えば、「書き言葉は、伝え…

初めて行った心療内科、かなり後悔した話。

この記事に書くのは、ある意味自分の原点となるような話だ。 www.mattsun.work 自分のプロフィールにも、大学二年生の時に、心療内科に行った話は初めの方でちょこっと載せたが、ほとんど詳しく書いていない。そして、タイトルにも書いているとおり、自分は…

「しらない」と「きらい」の解離

「知らない」ことと、「嫌いである」ということが、非常に紙一重で、近い距離にあるという話をしたい。ここをしっかりと分離できるということが、我々の生き方を快くすることにつながると思っている。 最近、自死遺族の方が、このようなツイートをしているの…

「権力」を学んだ。in規律型訓練の国

22歳になり初めての記事です。 最近は専ら大学の授業もオンラインで、与えられた文章を読むような時間ばかりなので退屈なのですが、しかしその中で非常に考えさせられる題材を扱ったので、このことを自分のメモリーとして残しておこうと思い、今回これを書き…

他者への殺意が己を貫く

最近、暗いニュースが増えすぎでは…と思います。わかりません、自分が暗いニュースばっか見ているのかもしれません。 自粛ムードでいろんな人に鬱憤が溜まってるんでしょう。歌手が国に対する意見を発信しようものならすぐに荒れ、自殺に追い込むまでの中傷…

悲しみを風化させ、故人と楽しく生きる

コロナウイルスの影響がどんどん強くなってきましたね。4月現在、京都大学も5月上旬までの対面授業は中止になり、あと1か月くらいの引きこもり生活が確定しました。 前回と前々回の記事はそれはもう暗い暗い記事でしたが、今回も暗いです、すみません。 様態…

「道徳」と「医学」のディレンマ ~個人間勾配はどう埋められるのか~

今日一日は、本当に、何もせずに過ごす日にしました。こんなにボーっとして過ごす日は最近あまりにもなかったので、少し焦りも感じながら程よくリラックスできています。 最近明らかに体調不良が続いていたので(めまいやたちくらみなど)、昨日、精神科にか…

下がる「うつ」のハードルと、自己の虚脱

久しぶりに、ブログを書くことにしました。 何で書いたのかというと、抑うつ気分というものについて、ある程度の考えをアウトプットしておきたいと考えたからです。 こういった気分は、抱えてずっと持っているよりも、抱えてしまったその時に、何か書面にに…

マイノリティをマイノリティと表現することは差別に値するのか?

世間で一般にマイノリティとされている事柄が、たくさんあります。例えばLGBTに始まり、あとは心因の病気や、自分が現在研究している自死のことにおいてだって、よほどのことがない限り触れる機会もないという観点からしたら「マイノリティ」と呼んでもいい…

過去の”僕の罪”は、いったい、どこで消えるのか

ちょうど二週間前に、京都自死遺族の会の例会に出向いた話を書かせてもらいました。 www.mattsun.work ここでその時に感じたことが、かなりその後も自分に大きな重りとしてのしかかってしまいました。一切の非はすべて自分にあるのでこちらが辛いというよう…

理想論は、人を苦しめるのか?

今回の記事は、僕が心理学を勉強し始めるうえで最も影響を受けたといってもいい一冊である、『嫌われる勇気』に関しての話をしたいと思います。 この本は、心理学の勉強をするための本というよりかは、自己啓発本の種に属し、明日からの暮らし方を見つめなお…

悪を糾弾するために頼るものは「法」ではなく「制度」である

サン・ジュストという、フランスの革命家がいます。そして、このような言葉があります。 「法ではなく、制度を作るべきである」 この言葉の意味するところが、はじめは全く分かりませんでした。そもそも、法と制度の違いが全く分かりませんでした。しかし、…

【1/11】京都・自死遺族の会 例会の記録

今回は、12/19の記事に続き、京都の自死遺族の会に関しての記事を書きます。今回は、例会に参加しました。 京都の自死遺族の会、通称「こころのカフェ京都」に関しての説明は、以下の自分の過去を参考にしていただきたいです。 www.mattsun.work www.mattsun…

辛い気持ちは、論理的に話せないといけないのか? ~「聞く」人間が最も理解せねばいけないこと~

何か辛いことを経験した場合、そのことを周りに話す機会というのは、どれくらいあるでしょうか。普段の交友関係とかによっても変わってくるものだとは思うのですが、しかし外に向けて自分の気持ちを発信することが大事であるというのは間違いないことであろ…

2020年。日常に騙されない生き方はできるのか。

あけましておめでとうございます。 前回の記事からは二週間ほどと、かなりの時間が空いてしまいました。そろそろと思い、本腰を入れて色々と取り組んでいきたいと思っています。 ちなみに新年の第一歩として何かしたいと思い、TwitterとInstagramをアンイン…

勉強が苦手だと思うなら、まず周りのせいにする

今年もあとわずかになり、ついにクリスマスイブとなりました。 年末年始は忙しくなりそうですが、忘れ去られない程度にブログは更新出来たらなーと思っています。ただ、いつものように少し暗い話題をせっかくのクリスマスに提供したくはないので、今回は た…

偏見を持たれているという偏見は偏見となりうるのか?

自分に理解がない、という印象を抱くことは誰にでもあると思います。そんなに他人を責めるようなイメージでなくとも、少なくとも、この人とは合わないな、みたいに感じることは誰にでもあるでしょう。 ではなぜその人はあなたと合わないのでしょうか?あなた…

【12/19】京都・自死遺族の会 フリースペースの記録

ちょうど2週間ほど前に、自死遺族の会のイベントに参加させていただいた旨の記事を書きました。www.mattsun.work www.mattsun.work そしてそれに関連し、同じ団体の主催する自助グループに参加してきました。今回はそのことに関して記事を書きたいと思いま…

まず読んで欲しい8つの記事と、当ブログの歴史

はじめまして。 この度は、ブログ『おかえり、春の丘』にお越しいただき、本当にありがとうございます。 当ブログを運営している、岡 晴馬(おか はるま)です。 特に自慢できるものがないものの、辛うじて勉強だけは少しできた僕は、中高一貫の都内の進学校…

「京都・自死遺族の会」と、僕の鬱。【後章】

鉄は熱いうちに打てと。この感情、この思い、色々と、すべて忘れないために、早めにしっかりと記しておこうと思います。数日前に書きました記事の、続編です。まだお読みになっていない方は、こちらからご覧ください。 www.mattsun.work 前回では主に、自死…