「援助希求」を拒む。助けてくれるな。

自死の解決に、重要と思われるものはなんだろうか。 ひとつに、こんな意見があるだろう。希死念慮を持った人間に対して、そのことを誰かに相談できるような環境があるのがベストだろう、というものだ。この意見について、今回は考える。 よく、いのちの相談…

殴りたくなるような過去に、死ねと言いたい

取り返しのつかないミス、というものがある。 他のミスは取り返しがつく、というのは少し表現が傲慢かもしれない。受験に失敗したとかを「取り返しのつかないミス」ということは少ないかもしれないが、現役で第一志望に合格という経験は一生できないから、こ…

【まとめ】1月に読んだ本

一月に書く記事はこれで最後なので、読んだ本を一覧で紹介することにした。特に、今年からは読書をする量が圧倒的に増えた気がする。一月の前半は卒論でバタバタしていたのであまり時間を割かなかったが、後半から主に読書をはじめ、五冊読めたのでそこそこ…

『役割』と『役柄』―中身と表層の話―

今月は、自死に関しての話をまとめることが多かった。その集大成のまとめとして、一つだけ声を大にして訴えたいことが、あるように思う。 自死と不幸は結び付かないと言うことだ。これは、以前の記事でも話したと思う。www.mattsun.work www.mattsun.work ww…

「愚かである」ということ。―『愚行録』―

自分の愚かさに嫌になることがある。また、他人の愚かさに嫌になることもある。 前者はおそらく、どちらかと言えば内省的な人間に映り、褒められる人間の部類に入るだろう。一方後者は、自分の都合で周りを決めつけるような、自己的な人間に映ることが多いか…

『安楽死か、尊厳死か』ー要約と感想ー

新年になって、本を読むことが増えた。その中の一冊で、この本を買った。 安楽死か、尊厳死か (ディスカヴァー携書)作者:大鐘 稔彦発売日: 2018/09/26メディア: 新書 大学で自死の研究を行ってきたが、自分は安楽死に関する考察をしてきたことはほとんどなか…

心の不自由と、科学の自由

京都大学の総合人間学部に所属していると、主専攻に加えて副専攻の科目を履修しないといけない。つまり、論文などを書く題材と出来るような、自分が勉強したい分野に加えて、知見を広めておくという目的のために、自分の専門外の科目を学ばないといけないこ…

自死から「逃げる」という選択の解釈

逃げるのは弱いことという解釈は、以前に比べてどんどん減って言うだろうという気はする。いじめとかそういう類のものがニュースになってくるにつれて、それに対抗するのは精神論だなんて、大真面目に言う人は減ってきただろう。逃げていいという認識は、今…

言葉は性善説、人間は性悪説。

確か、精神分析の授業において、だったと思う。 エクリチュールとパロールという、書き言葉と話し言葉による二項対立が存在していた、みたいな話を聞いた。その授業は自分には難解で、内容はあまり理解できていないのだが、簡単に言えば、「書き言葉は、伝え…

私たちが勉強をする本当の理由

なぜ勉強をしないといけないのか、と、この世で生きていれば多くの人は一度は考えたことはあるのではないだろうか。 そしてこれは、「人はなぜ知的好奇心に従って行動するのか」というような本能に関する疑問ではなくて、「将来使いもしないような教育を、何…

自殺の犯人が、見つかった。

――子供には人並みに生きて欲しいと、親なら誰でもそう思う―― 人並みとは、果たして何か。 とにかく、僕は普通にならないといけなかった。周りに自分の経歴を話したときに、誰にも「え?」と言われないような。ちょっとでも誰かから「なにそれ、へんなの」と…

未来のために、自殺した人を”叩く”べきか

今後の日本において、自死で亡くなる人を減らすために、「自死で亡くなった人は叩くべき」「自死を選ぶのは悪いことと教育すべき」という意見がある。 これはある意味ごもっともで、確かに、「自殺を選んでもいいよ」と思わせるのには問題があるのだろう。し…

初めて行った心療内科、かなり後悔した話。

この記事に書くのは、ある意味自分の原点となるような話だ。 www.mattsun.work 自分のプロフィールにも、大学二年生の時に、心療内科に行った話は初めの方でちょこっと載せたが、ほとんど詳しく書いていない。そして、タイトルにも書いているとおり、自分は…

”作者”が”作品”になる―『えんとつ町のプペル』を見て―

『えんとつ町のプペル』という映画を、先週に見た。 キングコングの西野亮廣さんが絵本作家として活動しているという事は映画公開よりも前から知っていて、近畿大学の卒業式のスピーチをたまたまYoutubeで見つけたことで、「ディズニーを超える」なんていう…